トライアスロンへの道27 [トライアスロンへの道]
*これは市民ランナーがロングトライアスロンを完走するまでの回送日記です。
海で泳ぐ大会はこの時が初めてだったが、シャワーを浴びながらウエットスーツを脱ぐのはとてもスムーズで楽だった。
しかし、私の場合そのスムーズさが度を過ぎていたようだった。
なんとウェットスーツの下に来ていたバイク用のパンツまで脱いでしまったのだ。
ちなみに私のウエットスーツはワンピースタイプなので、上半身のチャックを降ろして肩から脱ぎ始めて腕を抜きそのまま下の方まで一気に降ろすと全て脱げるタイプ。
そしてバイク用のパンツは上半身にもサスペンダーのように肩に掛けるようなタイプだったのでウエットスーツを降ろした時にそのままパイク用のパンツも一緒に脱げてしまったのだ。
ちなみにバイク用のパンツは地肌にそのまま履くので、私がその時どんな状態だったのかはご想像におまかせします。
周りの様子が変だった私は自分の状態を見て一瞬パニックになったが、とりあえず何もなかったかのように腰まで戻してウエットスーツだけを降ろした。
目の前で応援していた人たちが指をさしてビックリしていたのは解ったが、それ以上何も考える余裕はなくとにかくその場から早く立ち去りたかった。
とは言えウエットスーツの足の部分がなかなか抜けなくて更に慌てたが、何とかウエットスーツだけをすべて脱ぎ去ることができてまずはホッとした。
こんなことで心拍数を上げてしまいその先どうなるかとても不安でたまらなかった。
ウエットスーツを脱ぐのに多少時間はかかったが、次の競技であるバイクに乗るため自分のバイクの場所を探しすべてのセッティングをしなくてはならない。
まずはさっき脱いだウエットスーツとゴーグルを用意していたごみ袋に入れて、バイク用のジャージを着てヘルメットをかぶりサングラスをかけた。
そしてバイク用のシューズを履いて荷物をしっかり縛り自分のバイクを動かした。
基本的にトライアスロンの着替えやセッティングをするトランジッションエリアでは、バイクは手で押して歩かなくてはならないのでまずは出口の方へ押して歩いた。
いよいよスイム競技を終えてバイクのスタートだ!と思いバイクにまたがったのだが、またも私はとんでもないミスを犯していた。
ペダルに足をかけて前に進もうとするとペダルがビクともしないまま、私はレース中なのにその場で立ちごけをしてしまった。
さっきまでウエットスーツの件で一汗かいたばかりで今度はバイクトラブルだ。
チェーンが外れたのかと思ったがチェーンはちゃんと付いていた。
他に何かトラブルがないか色々見てみたものの、あまりバイクを手入れしていなかった当時の私には何もトラブルを発見することはできず、ボランティアの人や審判員の人たちも「大丈夫か?」「どうしたんだ?」と色々声をかけてくる。
もうこうなると完全に冷静さを失い、私はバイクのスタートが出来ないと思い込みバイクを通路の端に動かして少しの間呆然と立ち尽くしていた。
次回に続く
海で泳ぐ大会はこの時が初めてだったが、シャワーを浴びながらウエットスーツを脱ぐのはとてもスムーズで楽だった。
しかし、私の場合そのスムーズさが度を過ぎていたようだった。
なんとウェットスーツの下に来ていたバイク用のパンツまで脱いでしまったのだ。
ちなみに私のウエットスーツはワンピースタイプなので、上半身のチャックを降ろして肩から脱ぎ始めて腕を抜きそのまま下の方まで一気に降ろすと全て脱げるタイプ。
そしてバイク用のパンツは上半身にもサスペンダーのように肩に掛けるようなタイプだったのでウエットスーツを降ろした時にそのままパイク用のパンツも一緒に脱げてしまったのだ。
ちなみにバイク用のパンツは地肌にそのまま履くので、私がその時どんな状態だったのかはご想像におまかせします。
周りの様子が変だった私は自分の状態を見て一瞬パニックになったが、とりあえず何もなかったかのように腰まで戻してウエットスーツだけを降ろした。
目の前で応援していた人たちが指をさしてビックリしていたのは解ったが、それ以上何も考える余裕はなくとにかくその場から早く立ち去りたかった。
とは言えウエットスーツの足の部分がなかなか抜けなくて更に慌てたが、何とかウエットスーツだけをすべて脱ぎ去ることができてまずはホッとした。
こんなことで心拍数を上げてしまいその先どうなるかとても不安でたまらなかった。
ウエットスーツを脱ぐのに多少時間はかかったが、次の競技であるバイクに乗るため自分のバイクの場所を探しすべてのセッティングをしなくてはならない。
まずはさっき脱いだウエットスーツとゴーグルを用意していたごみ袋に入れて、バイク用のジャージを着てヘルメットをかぶりサングラスをかけた。
そしてバイク用のシューズを履いて荷物をしっかり縛り自分のバイクを動かした。
基本的にトライアスロンの着替えやセッティングをするトランジッションエリアでは、バイクは手で押して歩かなくてはならないのでまずは出口の方へ押して歩いた。
いよいよスイム競技を終えてバイクのスタートだ!と思いバイクにまたがったのだが、またも私はとんでもないミスを犯していた。
ペダルに足をかけて前に進もうとするとペダルがビクともしないまま、私はレース中なのにその場で立ちごけをしてしまった。
さっきまでウエットスーツの件で一汗かいたばかりで今度はバイクトラブルだ。
チェーンが外れたのかと思ったがチェーンはちゃんと付いていた。
他に何かトラブルがないか色々見てみたものの、あまりバイクを手入れしていなかった当時の私には何もトラブルを発見することはできず、ボランティアの人や審判員の人たちも「大丈夫か?」「どうしたんだ?」と色々声をかけてくる。
もうこうなると完全に冷静さを失い、私はバイクのスタートが出来ないと思い込みバイクを通路の端に動かして少しの間呆然と立ち尽くしていた。
次回に続く
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