フルマラソンへの道21

違う意味でプライベートが充実し
遊び呆けてあまり練習もしていなかった私は
マラソン大会も２年目のシーズンに入った。


その最初の大会は初のレースで
昨年１０kmを軽快に完走した

「日刊スポーツさわやかマラソン」
（現在は豊平川ラン＆ウォーク）



しかもその年は、彼女にも大口を叩き



「やっぱりハーフでしょう！」とばかりに



約２，０００人が出場するハーフマラソンのスタートに立った。





５キロ地点は予定通り２３分前後で通過。
しかし練習不足は思いのほか早く表れた。


１０キロに達する前に太ももがパンパンになり息もつらい。
私は１２キロ地点からすでに歩いていた。


それまでハーフマラソンは２度出場していたが、
初めての時でも１５キロまでは歩かなかったのに今回は最悪だ。




ハーフマラソンで棄権する人なんかほとんどいないので
とにかくゴールまでひたすら歩くしかない。




またまた情けない気分だったが、
遂には開き直り沿道の人に応援されても
歩く素振りも見せられなかった。

ゴールで待っていた彼女も
あまりの遅さに待ち疲れをしていたようだった。





２時間２０分３０秒。





どんなに歳をとってもこんなタイムを出すことはないだろう。
ここまで来れば一生分の恥をさらしたようなもんだ。


と、次の大会に向けて頑張ろうと思っていた矢先
勤務先の社長から電話が来た、

ＧＷの真っ只中に。








嫌な予感がした。

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