トライアスロンへの道12 [トライアスロンへの道]
いつの間にか自転車の練習量が
ロングトライアスロン並みになっていったある日、
チームのメンバーが久しぶり集まっての飲み会があった。
その時も私はオロロンには
次のシーズンから出ると言ったのだが、
チームのメンバーは絶対出た方が良いと聞かない。
どうもオロロントライアスロン大会は
来年でなくなってしまうという噂があったので、
出られる時に出ておいた方が良いというのだ。
そうは言っても当時国内最長距離240kmの
トライアスロン大会まで2ヶ月ちょっとしかない。
しかもいまだに泳げないというのに、
普通の人なら出ようなんて思わないだろう。
しかし彼らは普通の人ではない、超人「トライアスリート」だ。
いやその中でも滅多にお目に掛かれないであろう
「ロングトライアスロン」をメインとしている
「真の鉄人」トライアスリートなのだ。
生半可な言い訳をしても、
「2ヶ月もあれば余裕じゃん!」と言われるのがオチだ。
そんな超人達に囲まれ私は覚悟を決めるしかなかった。
「わかりました、今年のオロロンに出ます!」
沢山の超人、いや鉄人達の前で
私はその年に行われるロングトライアスロン、
「日本海オロロンライントライアスロン国際大会」
への出場を宣言してしまった。
コメント 0